変わらないこと まほらのまぼろし

変わらないこと

歩いても、歩いても、歩いても
苦しいだけで、希望が見えない

見える景色は、いつもと同じで
平凡で、普通で、変わりがない

走っても、走っても、走っても
息苦しいだけで、先は見えない

流れる景色を、見る余裕もなく
ただただ、流してしまうだけだ

苦しいのが嫌なのだろうか
希望が見たいだけなのか
先を見たいということなのか

問いかけてみたところで
答えなどでるわけもない

現状に満足できないから
闇雲に突っ走ってしまう

限界がわからないから
見境なく行動してしまう

わたしは一体誰なのだろうか
わたしは何者であるのだろうか

混乱すればするほど
答えを求めてしまう

平静でないときほど
平静を装ってしまう

あなたが変わらないことは
決して、悪いことではない

あなたが変わらなくても
誰もあなたを責めはしない

誰かに突き動かされることも
何かに影響されすぎることも

もしかしたら必要がなくて
今と同じでいいかもしれない

答えを誰かに求めるのではなく
自分に聞いてみるようにする

走るのをやめてみる
歩くのもやめてみる

立ち止まってみるといい
何もしないことにしてみる

すべてを放棄することを
選んでもいいはずなんだ


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