叶うはずのものが
そこにはあったんだ
美しい流線型の
ガラスのようなもの
どう扱ってよいかも
わからないままで
ずっと机の上に
置きっぱなしだった
幾年もの月日が経って
いつしか埃が溜まって
それが何であったのかも
わからなくなってしまった
ある日、机の上を見ていたら
そこにあることに気づいたんだ
気づいたから触れてみた
やさしく、そっと触れてみた
そして、思い出したんだ
あのときのすべてのことを
何もかもが叶うと思っていた
あの頃の自分の想いと姿を
若さとやる気と自信だけで
何とかなると信じていた
あの頃のキラキラした欠片を
破れてしまったものも
たくさんあったかもしれない
埋もれてしまったものも
いくつかあったかもしれない
それでも、叶っていたんだよ
あのとき描いたすべてのものは
きちんと叶っていたんだよ
夢だったり、希望だったり
願いだったり、祈りだったり
あなたが本当に必要と思ったことは
すべて何らかの形で叶っているんだ
本物の想いは必ず届くんだよ
願い続けていればいつか叶うんだよ
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恥ずかしながら…少し前までは詩人といえば銀色夏生さんくらいしか知りませんでした。
最近はそれではまずいと思い、他の詩人さんも読むようにしています。
好きな詩人…谷川俊太郎、長田弘、加島祥造、茨木のり子などなど。詳しいプロフィール