朝日のなかに佇んでいた
ぼんやりとした記憶のなかで
大切な誰かと手をつないで
空を見上げていたような気がした
朝日を浴びた、その場所で
過去の記憶を手繰りよせてみた
ほのかに甘い匂いが鼻腔をかすめ
柔らかくて温かいぬくもりがして
ふっと、目を覚ましてみたら
すべてが遠い記憶のように
あとかたもなく消えてしまった
たしかにあったはずの出来事が
どうやっても思い出すことができず
立ち止まっているしかなかった
目覚めてしまって、今ここにいる
そのことを強く実感したんだ
もう、夢の世界には戻れない
眠りの住人にもなることができない
だから、僕はここで生きていく
ここで地に足をつけて生きるんだ
夢を超えたこの地上の世界で
美しい花々を咲かせるために
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恥ずかしながら…少し前までは詩人といえば銀色夏生さんくらいしか知りませんでした。
最近はそれではまずいと思い、他の詩人さんも読むようにしています。
好きな詩人…谷川俊太郎、長田弘、加島祥造、茨木のり子などなど。詳しいプロフィール