ポツリ、ポツリと
雨のしずくが落ちてくる
ひとつ、またひとつと
天からしずくが落ちてくる
額にひとつ、頬にひとつ
気づくと全身にしずくが
まとわりついてしまう
濡れて、濡れて、濡れて
浴びて、浴びて、浴びて
雨のしずくが沁みこんで
身体へと同化していく
雨が降っている
雨が泣いている
私が降っている
私が泣いている
止まらない雨の鼓動は
いつしか涙のしずくへ
泣きたかった気持ちを
雨が代弁してくれていた
雨が降る、雨が泣く
私が降る、私が泣く
身体をつたう雨粒たちが
沁みて、流れて、洗っていく
たくさん泣いて、泣いて
泣きはらしたあとには
たっぷりの笑顔が待っている
だから、我慢しなくていいんだよ
泣きたいときに、泣けばいいし
泣いただけ、笑顔になれるのだから
スポンサードリンク
恥ずかしながら…少し前までは詩人といえば銀色夏生さんくらいしか知りませんでした。
最近はそれではまずいと思い、他の詩人さんも読むようにしています。
好きな詩人…谷川俊太郎、長田弘、加島祥造、茨木のり子などなど。詳しいプロフィール