どこまでも行くことができる
どんなことだってやってみせる
愛しい人と出逢った者たちは
必ず口を揃えてそう言うんだ
1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と
月日が経つにしたがって
あのときの頑な決意は
嘘のように消えてしまう
月日は残酷なほどに
彼らの心を変えてしまう
愛という約束の未来は
永遠の想いに変換されない
時は想いを薄く薄く
引き伸ばしてしまう
愛は形を変えていく
同じ関係は持続しない
ふたりは別れることもある
ふたりは再会することもある
同じ関係をやめたとしても
愛が喪失したわけではない
想いの質も、想いの量も
均一であり続けることはない
誰しもが常に変化している
永遠に同じ場所にはいられない
今は苦しくて忘れられないと
思っているかもしれないけれど
それも時間とともに薄まっていく
濃縮されたしあわせの欠片とともに
寂しさが薄まっていくと
思い出は色濃く浮き上がる
出逢いも、別れも、再会も
不必要なものはどこにもない
どれもが大切な出来事なんだ
どれもが大切な愛の記憶なんだ
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恥ずかしながら…少し前までは詩人といえば銀色夏生さんくらいしか知りませんでした。
最近はそれではまずいと思い、他の詩人さんも読むようにしています。
好きな詩人…谷川俊太郎、長田弘、加島祥造、茨木のり子などなど。詳しいプロフィール