正直だからこそ戸惑う
不真面目だからこそ焦らす
絶対なんてないからこそ
恋は圧倒的な力をもって
僕らを楽しませ脅かせる
正直になることで
恋は花を咲かせる
艶やかで、華やかで
うっとりとするほど
鮮やかな彩りがある
永遠に続くかのような
甘い甘い果実のような
二人だけの世界がある
けれども正直であることは
ときには攻撃の剣にもなる
咲かせたうつくしい花を
まっぷたつに折ることも
簡単にできてしまうんだ
ベールは剥がされる
覆われていた真実は
恋の心を蝕んでいく
隠すことはできない
この想いは隠せない
隠せば、隠すほどに
あらわにさらけ出す
正直をやめることも
ときには大切なんだ
不真面目な言葉だけが
救いになるときがある
軽率な言葉も行動も
安らぎと心地よさに
変換することがある
僕たちの恋の予報は
いつだって気まぐれ
明日の予報さえも
定かにはならない
読めなくて、当たらない
正直でも、不真面目でも
正しいも、間違いもない
読めないから楽しくて
当たらないから苦しくて
いつだって僕たちは
気まぐれな恋の予報に
振り回されてばかりいる
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恥ずかしながら…少し前までは詩人といえば銀色夏生さんくらいしか知りませんでした。
最近はそれではまずいと思い、他の詩人さんも読むようにしています。
好きな詩人…谷川俊太郎、長田弘、加島祥造、茨木のり子などなど。詳しいプロフィール