波の音 まほらのまぼろし

波の音

波の音がこだまする

心地よい子守唄のように

耳元で鳴り続けている

夜が明ける前のひととき

君のことを想いながら

僕は波音に耳を傾ける

今はここにいない君と

一緒にいるような気がする

嘘でもいいんだ

僕の勘違いでもいい

それでも僕は君を感じる

君の息づかいや温もりを

手に触れて、肩を抱いて

何も喋らず砂浜に座って

ふたりで太陽が昇るのを

静かに待っているんだ

海を見ながら

空を眺めながら

君を見つめながら

温もりを感じて

息づかいを感じて

しあわせな時間に

この身を任せてしまう


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カテゴリー: Love