大人になったからといって
少年の心はなくならない
なくなったと思っているのは
認めたくない自分がいるからだ
わがままで、やきもち焼きで
素直じゃなくて、子供っぽくて
そんな大人にはなりたくない
そんな大人になってはいけない
大人はわがままを言ってはいけない
やきもちを焼くなんてみっともない
いつでも素直に言うことをきいて
笑顔で大人の対応をしているべき
まるで暗示をかけるかのように
そう言い続けている自分がいた
それが正しくて、間違いのない
唯一の方法であると思っていた
大人になることは我慢をして
嫌なこともスマートにこなすこと
そんな風にずっと思っていた
けれども、正しい方法を続けても
苦しくて、ただ苦しいだけだった
そんなとき、僕の中の少年が
こんなことを言ってくれたんだ
「わがままでいいんだよ」
「やきもち焼きでもいいじゃない」
「素直じゃない君もかわいいよ」
あぁ、そうなんだよね
そう納得したらスイッチが入った
ずっと我慢していた心の澱が
サラサラと流れて消えていった
僕の中の少年はここにいるんだ
僕の中にずっと隠れていただけで
大人になっても僕の中にある
少年の心を表に出していいんだね
わがままでも、やきもち焼きでも
素直じゃなくても、子供っぽくても
どんな自分でもそのまま出せばいい
どんな自分でも受け入れればいい
間違っていることなんてひとつもない
どんな自分も愛されているのだから
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恥ずかしながら…少し前までは詩人といえば銀色夏生さんくらいしか知りませんでした。
最近はそれではまずいと思い、他の詩人さんも読むようにしています。
好きな詩人…谷川俊太郎、長田弘、加島祥造、茨木のり子などなど。詳しいプロフィール