なにを持って、カフェの良し悪しを決めるかは、訪れる人の基準によって変わります。
だから、すべての人にオススメすることはできないのですが…。
京都にある『ELEPHANT FACTORY COFFEE(エレファント ファクトリー)』さんが好きですね。
場末の酒場街という言葉がピッタリな場所
普通、カフェって人通りが多い場所やわかりやすい場所に立地することが多いかと思います。
でも、エレファント ファクトリーさんが違うんですよね。
はじめ訪れたときは、昼間下見をしてから夜伺ったほどなんです。

京都の中心部、河原町の繁華街の中にはお店はないんです。
少し離れた場所まで行って、さらにそこから怪しい路地に入っていかなければならないんです。
それこそ、そこにエレファント ファクトリーさんがあるとわからなければ、僕はここには行かないですね。

路地の中は、飲み屋、スナックなどが犇めくエリア。
きっと、観光客はここでは飲まなくて、地元の馴染みのお客が訪れる。
そんな飲み屋街のエリアなんだろうと思います。

場所、空間、雰囲気…すべてが好みの空間でした

はじめはお店に入るまで勇気が必要かもしれないですが…。
一度訪れてしまえば、その居心地の良さに通ってしまうこと請け合いです。

もちろん、常連のお客さんはたくさんいるのでしょうが、一見さんでも全然問題ないです。
むしろ、この隔絶した空間にあるからなのか、はじめて訪れても、一人で来てもお店はほっといてくれるんです。
そういう、一種独特の雰囲気や街のエネルギーみたいなものも、妙に落ち着きます。
姉妹店は三軒茶屋のムーンファクトリーさんです

普通なら、お客さんが呼びづらくなってしまうので立地条件は好条件を選ぶのが常かと思います。
でも、その逆を敢えて選ぶというのは、ご店主さんのこだわりなのでしょうね。
お客さんもそのこだわりを理解して、集まってくるような気がします。

ちなみに、以前紹介した三軒茶屋の『ムーンファクトリーコーヒー』さんは姉妹店になります。
だから、当然といえば当然なのですが、お店の雰囲気も、メニューも同じなのです。
それを知らずに伺ったので、メニューを見たときは、なんだかうれしかったですね。
苦味があるおいしい珈琲がいただけます

珈琲は飲んだことのないものをと思い、今月の豆のコスタリカにしてみました。
珈琲は、はじめは口あたりがよく、あとから苦味が加わる感じですかね。

やはり、珈琲豆はムーンファクトリーと同じ、北海道美幌の喫茶室『豆灯』さんのものを使っているみたいですね。
京都でも東京でも、同じ味の珈琲が飲めるというのが、なんだか不思議で嬉しい気持ちにさせられます。
濃厚なチーズケーキが珈琲に合うんです

珈琲のお供は、自家製ミニチーズケーキです。
正方形に切り取られたカットは、美しい造形芸術のようですね。
シンプルなのに、実に絵になります。

小さくカットされていますが、濃厚なチーズケーキは、この量で十分満足できます。
少し口にして、珈琲を飲む、そして読書をする…。
深夜が似合うカフェは、しっとり静かにひとりで訪れたくなります。
また、京都に旅行したときにひとりでふらりと訪れたいですね。

今月の豆 cup ¥650 mug ¥750
深煎りブレンド cup ¥650 mug ¥750
自家製ミニチーズケーキ ¥400 / ピザトースト ¥650