1982年から吉祥寺にあるカフェ。
すでに35年経っているにも関わらず、その味わいは年々増しているような気がします。
今回紹介するのは、吉祥寺にある『武蔵野珈琲店』さんです。
吉祥寺にある大人空間は大人ための老舗の珈琲専門店
僕がはじめて武蔵野珈琲店さんに足を踏み入れたのは…。
まだ20代の頃だったと思う。
記憶が曖昧なのは、当時は今のように記録を残していなかったから。
当てずっぽうというか、気まぐれにお店やカフェを選んでいたんですよね。
井の頭公園に向かう賑やかな通り沿いに武蔵野珈琲店さんはあります。
知らないと通り過ぎてしまいそうですが、この赤い看板が目印です。
そして、看板と同じように二階のお店のファサードも赤で統一されています。
雑居ビルの中は、混沌としてますね。
オシャレな若者が着る、ストリートファッションかな。
洋服屋さんなんかが入っている同じフロアの二階にカフェはあります。
でも、この扉を開けると…空間が変わります。
雑多で賑やかな吉祥寺の街の喧噪から遠ざかることができるのです。
上質な空間で過ごすコーヒー時間が最高なんです
店内は実に静かなんですよね。
静謐な空間に、ただ珈琲を淹れる音と、クラシックの音楽だけが流れる。
おひとり様のお客さんが多いときは特に際立って音と香りを堪能することができます。
時間の経過がそうさせるのか…。
それとも、オープンした当初からそうなのかはわからないですが…。
タバコのヤニがこびりついた感じ、いい感じに焼けているんですよね。
そんな壁やインテリアを見ていると、フランスのカフェテリアにいる錯覚に陥ってしまいます。
吉祥寺の街にあるカフェとしては異色の部類に入るのかもしれないですね。
上質な空間、珈琲を愉しむための大人のカフェという感じがします、
窓からの景色を眺めながら過ごすのが格別なんです
一人だとなかなかここに座ることができないのですが…。
僕はここに訪れたら、窓際の席に座りたいって思ってしまいます。
窓から吉祥寺の街を歩く人たちを眺めながら珈琲を飲む。
時には読書をしたり、文章を書いたり…。
そんな時間を過ごすのが好きなんですね。
そうそう、かの芥川賞作家の又吉直樹さんが書いた『火花』にも登場するんですよね。
読んだときには知っているカフェがあると感動してしまいました。
珈琲の香りとクラシックの音楽を愉しむ場所
珈琲はなにを飲んでもおいしいので、ケーキと一緒にブレンドコーヒーを頼むことが多いです。
ブレンドコーヒーは、マンデリンやブラジルなど7種類の豆を混ぜたオリジナル配合だそうです。
ネルドリップで丹念に淹れた珈琲はたまらないですね。
漂う香りが良くて、一口飲んだだけで気持ちが落ち着くんです。
もちろん、ストレートコーヒーも充実していますよ。
コロンビアスプレモ、マンデリン、キリマンジャロなんかがいただけます。
ストレートを飲むときは、マンデリンが多いですね。
強い苦さがありつつも、喉ごしが良くて飲みやすいんですよ。
スイーツメニューも充実しているのがうれしいんです
おいしいコーヒーだけがあればいいというコーヒーマニアの方もいると思いますが…。
僕はそうではありません。
必ずといっていいほどスイーツを注文します。
だから、何度も行くカフェにはおいしいコーヒーとスイーツ両方があるんです。
武蔵野珈琲店さんも両方を兼ね備えているカフェなんですよ。
定番のプリン、レアチーズケーキから、季節によってマロンケーキやりんごのスイーツなんかも出ることがあります。
こちらは、チョコレートチーズケーキなんですよ。
上品に形成されたケーキですが、なかなかどうして…。
濃厚なチョコレートとチーズに翻弄されてしまいます。
武蔵野珈琲店は直球で勝負しているから素敵ですよね。
オシャレな空間とか、真新しいもので誤魔化すことがないんです。
だから、ここを訪れたいと思うし、ここに有り続けるのでしょうね。
いつまでも変わらず吉祥寺の街にあって欲しいですね。
また、おいしい珈琲をいただきに行きます。
ごちそうさまでした。
ブレンドコーヒー ¥580 / マンデリン ¥700
マスターズティー ¥670 / クロックムッシュ ¥600
レアチーズケーキ ¥470 / チョコレートチーズケーキ ¥400
店舗情報
店名 | 武蔵野珈琲店 |
住所 | 武蔵野市吉祥寺南町1-16-11 2F |
アクセス | JR・京王井の頭線吉祥寺駅 徒歩3分 |
電話番号 | 0422-47-6741 |
営業時間 | 11:00~22:30(LO.) |
休み | 無休 |
喫煙・禁煙 | 全席喫煙可 |
地図 |